ビーガニズム(veganism)とは、動物製品の使用を行わない生活様式のことです。もともとは、「酪農製品を食べないベジタリアン」を表すための言葉でしたが、1951年、ビーガン協会はその定義を拡大し、「人間は動物を搾取することなく生きるべきだという主義」の意味だとしています。
ドイツ料理といえば、ソーセージをはじめ、どっしりした肉料理のイメージですが、この数年でベジタリアン・ビーガンの人が急増しています。もともとドイツのレストランには、必ずといっていいほどベジタリアンメニューも用意されていましたが、最近ではベジタリアン専門のスーパーやカフェのオープンが続いているのです。
Demoskopie Allenbach研究所の調査によると、2014年のドイツ国内のベジタリアン・ビーガンの人数は約775万人。2013年は688万人、2012年は約660万人でした。予測では2020年には、ドイツの人口の5人に1人が、全く肉を食べないとされます。
肥満を気にするためという健康的な理由など動機は様々ですが、動物愛護の国としても知られるドイツでは、道徳的理由や環境保護問題を理由にする人が多いようです。
そんな食生活が大きく変わりつつあるドイツ、ケルンで、2016年11月4〜5日、ヨーロッパ最大のビーガン展示会 “VeganFach” が開催されました。
15カ国から137社が出展し、4,000人以上が来場。大手のバイヤーを含む業界人は、各国から1,000人以上もかけつけ、大盛況でした。
ビーガンでありながら、普段の生活に落とし込める多種多彩な商品が展示され、ドイツ・ビーガン協会の創始者であるChristian Vagedes氏は、「ビーガンはファッションやトレンド以上の物となり一般的なライフスタイルの1つとなりました。多くの業界人や出展社が参加したことが、それを示しています。」と語っています。
フレーバーによって、ビーガンやベジタリアン向けのものをご用意している「エナジーオーツスナック」も、この展示会に出展しました。100%自然由来であり、動物性の成分が不使用なのにもかかわらず、トレーニング科学を追究し、即効的、そして持続的なエネルギー源を兼ね備えた食品として注目を集めました。
多くの方がブースを訪れ、商品を試食し、貴重なお引き合いを多くいただきました。スポーツ業界からビーガン/ベジタリアンへアプローチするというのは、先駆的だと実感しました。
ビーガン・ベジタリアンでは、たんぱく質や必須脂肪酸などの栄養素が不足しがちです。エナジーオーツスナックの主原料となっているオーツ麦には、それらがバランスよく含まれており、「ベジタリアンの肉の代用」とも言われるほど。それをおしいく食べやすくアレンジした点で高く評価されました。
参考: veganfach
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